住吉1丁目の閑静な住宅街にあるこぢんまりした寺院です。
開基は慶長年間で400年の歴史があります。もともと箕面川の近くにありましたが、享和3年の川の氾濫で流失して現在の地に移転しました。
大正時代に改修された本堂には、ご本尊の「阿弥陀如来立像」、脇には「親鸞聖人」「蓮如上人」「明如上人」「聖徳太子」「七高層」の絵像が安置されています。
境内は緑が豊かで、初夏は新緑が美しく、晩秋は紅葉が鮮やかです。
また、境内には「夜泣き石」と呼ばれる石があり、そばの石標に「中納言菅原峯嗣休息石」と書かれています。平安時代の医師「菅原峯嗣」が休息に使っていたといわれる何の変哲もない石ですが、江戸時代の麻田藩主の屋敷に持ち込まれたときに石が夜ごと「帰りたい!」と泣き続けたために元に戻したという伝説が生まれ、その後「夜泣き石」「中納言休息石」「夜泣きの中納言石」などと呼ばれています。